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第51回富士フイルムフォトコンテスト開催!!
第51回富士フイルムフォトコンテストの作品募集が10月1日から31日まで行なわれる。昨年、50年目の節目を迎え、今年はその伝統を継承しつつ、新たな歴史を積み上げていく第一歩だ。部門グランプリに加え、自由写真部門とネイチャーフォト部門の頂点となる『フジコン大賞』(賞金100万円)を今年から新設した。あなたの1枚を歴史の一コマに刻み込もう。
フジコン大賞
自慢の作品をさまざまな応募形態で発表できる
 富士コンは幅広い層の写真ファンに親しまれているフォトコンテストだ。時代に応じ募集部門を見直し、多彩なジャンルで活躍する第一線の写真家を審査員に起用しながら応募者の意欲を刺激し続けている。
 第49回からは自由写真部門、ネイチャーフォト部門に加えフォトブック部門を新設。1点で勝負したいニーズに加え、複数の写真を組み、さまざまに表現したい人も増えてきたからだ。応募作は実に多様だが、たとえば自由写真部門では人生のドラマを味わい深い情景にとらえた作品があったり、ネイチャーフォト部門では自然とともに育まれる命の尊さを躍動感溢れる画面に描いた作品などが発表されている。そこには目を見張る巨大パノラマもあれば、ささやかな一輪の花もあり、日常のさりげない一瞬と、文化や習慣の異なる世界で切り取られたスナップショットとの出会いもある。そんな1点を応募してもよいし、絞りきれなければフォトブック部門に参加するのもいいだろう。そこには写真の楽しみと可能性が大きく広がっている。
 今回の審査担当は、自由写真部門が菅洋志氏、ネイチャーフォト部門が高砂淳二氏、フォトブック部門はテラウチマサト氏。審査員は部門ごとに全作品に目を通す。応募によって、まずプロ写真家の目に作品が触れるチャンスが得られるのだ。さらに入賞すれば大規模な入賞写真展と公式ホームページで多くの人に自信作を公開でき、『富士フイルムフォトコンテスト作品集』と「四切プリントパネル」(副賞賞品)で形に残すことができる。それは創作を続けていく上で、大きな達成感をもたらすに違いない。
 渾身の1作品がどれだけの人の心を動かせるか。富士コンは、そんな写真の醍醐味が味わえる絶好のチャンスでもある。



管洋志
自由写真部門担当
 
高砂淳二
ネイチャーフォト部門担当
 
テラウチマサト
フォトブック部門担当
1945年、福岡県福岡市生まれ。人間をテーマに日本とアジアを往復して作品制作を続けている。 1962年、宮城県石巻市生まれ。水中、生き物、虹、風景など、地球全体をフィールドに撮影を続ける。 富山県生まれ。『PHaT PHOTO』の編集長&発行人のほか、ギャラリー運営、イベントプロデューサーなど多方面で活躍。人物写真を多く手がける。

第50回
自由写真部門グランプリ
「大きな荷物」
田内喜美子

第50回
ネイチャーフォト部門グランプリ
「きらめくシュカブラ」
草地 聡

第50回
フォトブック部門大賞
「沈黙の聖人 Saint of Silence」
荒川芳ちよ
富士フイルムフォトコンテストとは

富士フイルムが主催するコンテスト。同社創業16年目の1950年より開催。55年にはアマチュア写真の部に「小型写真の部」を設け、初級者への門戸を広げた。この年の応募は11万3800点で、当時の世界記録を更新した。これまでの通算の応募者数は約200万人を数える。半世紀にわたりプロ写真家とアマチュアが凌ぎを削ることで、「新人写真家の登竜門」としての地位を築いてきた。99年から応募形態をプリントに限定。09年に特別テーマ部門へフォトブックを組み込み、10年よりフォトブック部門として独立させている。

注目を集めるフォトブック部門
 1枚の写真では表現しきれない世界を表現できるのが、フォトブックだ。形態はまさに写真集だが、手軽に制作できることから、さまざまな表現の可能性を秘めている。
 応募作品はお店か、インターネット経由で制作したフォトブック(他社製でも可) が対象で、ページ数などの限定もない。
 前回の入賞作品には、母親が作ったクーヘン(ドイツ語でケーキの意) とレシピに、それを楽しみにしている家族の姿をちりばめた作品や、街で採取した影の光景をまとめた作品、娘さんが習う茶道の稽古の一日を追った作品などが並んだ。それは素敵な家族アルバムを見たような、上質な私小説のような味わいがある。
 過去2回の大賞には、作者の感性で作品をまとめたフォトブックが受賞した。第50回の審査を終えて審査員のテラウチマサト氏は「コンセプトを意識して一気に仕上げる方法と、時間をかけてじっくり作り込むやり方があると思う。今後ますますあっと驚くようなフォトブックが出てくる予感がする」と話す。
 まずは撮りためた自分の作品を見直し、どんな表現の卵が隠れているか、探すところから始めてみてはいかがだろう。




第50回
フォトブック部門審査員特別賞
「お稽古の日」
羽鳥博隆
テラウチマサトさんインタビュー

今回で設立3年目となるフォトブック部門は富士フイルムフォトコンテストの新しさを象徴する募集形態といえそうだ。審査員のテラウチマサトさんは、今年は転回の年であり、これまでの応募の流れを大きく変える、フォトブックの今後を作って行くような作品が見られるのでは、と期待を寄せている。動画インタビューでは、審査のポイントや応募者へのアドバイスなど、テラウチさんからの熱いメッセージを詳しくお届けする。

インタビューのサマリー

 フォトブックには未知数の可能性がある。そこがテラウチさんにとっても大きな魅力であり、審査のやりがいと同時に難しさにも繋がっているようだ。フォトブックにまとめられた1点1点の写真には、他の部門で求められる“1枚作品” の完成度とはまた違うクオリティ、表現力が必要になってくる「よい意味での曖昧さが含まれている写真」とテラウチさんは説明する。フォトブックを見るさまざま人は、時々の気分でページをめくる。そこで、見る人の気持ちのなかに多様なストーリーを感じさせること。そんな世界を創り上げられることがフォトブックの真価かもしれない、と問いかけている。
 このほか、インタビューでは、テラウチさんが考える「よい写真」を撮るためのポリシー、鑑賞者の心を動かす1枚を撮るためにポイントなど、テラウチさんが応募者と、写真を愛する人たちへ貴重なアドバイスを贈っている。テラウチさんが何よりも伝えたいのは、表現することの楽しさ、そして何より「写真を見せたい」という強い想いを大切にすることだ。 詳細はムービーをご覧ください

“プリント”を大切にする歴史あるコンテスト

 富士コンの歴史は1950年から始まった。当時は今のようにカメラメーカーなどが運営するギャラリーは存在せず、写真雑誌が主な作品発表の場だった。そのような時代に、広く門戸を広げた富士コンにプロ、アマチュアがこぞって応募したのだ。第10回目となる1959年には19万9934点に達し、最高のクオリティと規模を持つコンテストの礎が築かれた。
 第2回に学生の部で1等に選ばれた細江英公氏は、受賞をきっかけにプロ写真家を志し、また土門拳氏は1960年に「筑豊のこどもたち」で報道写真最優秀賞を得ている。そのほか木村伊兵衛氏、植田正治氏、三木淳氏、奈良原一高氏、白川義員氏や、名プレスカメラマンと謳われた大束元氏、船山克氏、秋元啓一氏ら、幅広いジャンルで活躍する写真家たちがコンテスト史に名を残している。

第47回
自由写真部門グランプリ
「少女」
高橋 寿


第47回
ネイチャーフォト部門グランプリ
「春暁の浅間」
古谷 伸二


第48回
自由写真部門グランプリ
「動かないでね」
鈴木 邦明


第48回
ネイチャーフォト部門グランプリ
「光とポピーの共演」
中村 進


第49回
自由写真部門グランプリ
「美咲ちゃん」
大政 弘典
第49回
ネイチャーフォト部門グランプリ
「幽光の森」
阪田 廣三

 コンテストの形は時代に合わせて変化してきたが、根底には1枚のプリントを大切にする企業哲学が流れている。その一つが入賞作品展の開催だ。全国6ヵ所の富士フイルムフォトサロンで巡回展を開き、一人でも多くの人に実際のプリントを見てもらう環境を提供してきた。さらにそのプリントは返却を前提に扱っているので、応募者は安心して大切な作品を託することができる。それは長年、撮影から出力までを総合的に扱ってきた企業姿勢の現れでもある。
 まずはより深く写真を楽しむために、この舞台を活用してみよう。これまでとは違う何かが感じられるはずだ。


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