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カメラで会いに行く  過去記事一覧
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第16回 Nさん(その1)
突然、未知の人から電話がかかってくる。そんなことは職業柄、けっしてめずらしくない。広告代理店でコピーライターをしているNさんとの出会いも、2年半ほど前にかかってきた一本の電話が始まりだった。電話をもらって数日後、Nさんは僕の事務所に一人でやってきた。...
[2010-08-17]
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第15回 先輩Oさん(その3) 
Oさんと恵比寿で再会してから約一ヶ月後、京浜急行の六郷土手という小さな駅で待ち合わせた。初めて降りる駅だった。多摩川の方向へ迷うことなくOさんは歩いて行く。僕はその背中を追った。通い慣れた道なのかもしれない。やがて、広々した多摩川の土手にでた。野球...
[2010-07-29]
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第14回 先輩Oさん(その2)
「いま、部長なんだよ」一杯目のビールを飲み干し、Oさんが以前からよく知っているという店主が勧めるスコッチをロックで口をつけたあと、ポツリと言った。「部長ですか……」サラリーマン生活に疎い僕であっても、それがいわゆる出世であることは、容易に想像がついた...
[2010-07-14]
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第13回 先輩Oさん(その1)
恵比寿駅から歩いて数分の距離にあるお店がOさんの指定した場所で、ドアを開けると落ち着いた雰囲気のバーだった。カウンターだけの店内にまだOさんの姿はなかった。私はカウンターの一番奥の席に座り、グラスのビールを飲みながら、Oさんの登場を待った。Oさん...
[2010-06-25]
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第12回 グラーツのFさん(その3)
かつて、原稿を書くのにこれほど時間を要したり、苦労したことはない。もちろん当初は、Fさんの取材を始めて10年後に本が完成しないなどとは考えてもいなかった。どうして、これほど時間がかかってしまったのか。理由はいくつか考えられるが、その一つは取材者と取材...
[2010-05-15]

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第11回 グラーツのFさん(その2)
飛行機から闇のなかへ一歩でると、空気は刺すように冷たかった。ターンテーブルから無事荷物をピックアップしてロビーへでると、まだ冬支度のFさんが立っていた。元気そうだった。約半年ぶり、東京以来の再会だ。早速Fさんの車で、Fさんの自宅に向かった。時計を...
[2010-04-23]
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第10回 グラーツのFさん(その1)
つい先日、私は急に思い立って、またオーストリアを訪ねることにした。中欧の国、オーストリアを最初に訪ねたのはちょうど10年前のことだった。向かった先は首都ウィーンではなく、グラーツという第二の町。それまで私はヨーロッパにはパリに一度だけ行ったことがあ...
[2010-04-09]
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第9回 Sさん(その3)
 壁面の巨大な絵を僕らは二人で見上げた。全体が薄い黄色をした巨大なそれには黒く線が細かく描き込まれていて、一片を凝視しているとまるで迷路のように見える。ここまで完成させるのに助手の女性と二人で一日10時間、黙々と壁に向かい一週間かかったという。...
[2010-03-25]
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第8回 Sさん(その2) 
Sさんは4年ほど前にニューヨークでの生活をすべて引き払い日本に帰国した。だから、私たちは日本で会うようになった。急にSさんを訪ねようと思ったのは、一週間ほど前に一通のメールをもらったからだ。そこには、柏市にある病院の壁に巨大な壁画を描く作業に取りかか...
[2010-03-10]
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第7回 Sさん(その1)
同じ年のSさんに初めて会ったのは2001年の夏の始まり、ニューヨークの小さなバーだった。私はニューヨークに暮らし始めて半年がたっていた。Sさんもまたニューヨークに住む目的で渡米してきたばかりだった。私より5つほど年下の日本人男性Wさんが、Sさんをその席に連...
[2010-02-24]

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