写真好きならば、一度は鉄道を撮りたいと想ったことがあるはず。
そんな人たちを、尽きせぬ愉しみへと導く、新たな写真講座です。
第3回 鉄道風景写真は場所選びが大切
作例A 鉄橋(橋梁)では列車が走る姿だけでも一枚の風景となる。磐越西線の五泉駅から猿和田駅間の「早出川鉄橋」で。 キヤノンEOS-1v、50mmF1.4 USM、PROVIA 100Fプロ
作例B 長い鉄橋には三角形を組み合わせたトラスが用いられる場合も多いが、トラスをくぐる鉄橋(下路トラス)は撮影が難しい。つくばエクスプレスの北千住駅から青井駅間で。 キヤノンEOS-5DMarkⅡ、EF24-105mmF4L IS USM
作例C 川面の部分は下路トラスだが、河川敷の部分が鈑桁の場合は土手から容易に撮影ができる。常磐線天王台駅から取手駅間で。 キヤノンEOS-5DMarkII、EF24-10mmF4L IS USM
機材も揃ったところで、いよいよ撮影に出てみましょう。とはいっても、これから鉄道風景写真を始めてみようという方の中には、どんな場所で撮影をすれば見当もつかない方もいるも知れません。
まずは、出発前に下調べを行いましょう。地図と時刻表を広げながら、撮影したい路線がどんな場所に敷かれているのか、そこにどんな列車が走っているのかをイメージします。ところが、実際には線路の周囲に住宅や工場などが建っていたり、木が生い茂っていて列車が全く見えなかったりと、現場に行くとイメージとは違うようなケースが多々あります。
そこで、簡単に探し出せ、撮影できる場所として、「鉄橋」と「築堤」をまずお勧めします。
鉄橋(橋梁)を渡る列車の姿は「絵になる」鉄道風景の代表格といって間違いないでしょう。「鉄橋」を列車が渡る時に奏でる独特の響きも惹かれます。周囲の風景を入れ込んで遠景で撮るもよし、河川敷に降りて青空をバックに仰いで撮るもよし。様々なアングルを提供してくれるのも鉄橋の魅力です。河川の堤防から安全に撮影できるのも嬉しいところですね。
鉄橋の場所を見つけるには、河川と線路の交差する地点を探せば良いので、誰でも簡単に地図上で見当をつけることが可能です。しかし、一点だけ注意したいのは鉄橋の形状です。
作例Aのように、スッキリと障害物のない鉄橋が理想的ですが、作例Bのような「トラス」と呼ばれるタイプは、列車の姿が目立たないので撮影には工夫が必要です。その点、作例Cのように川面の上だけがトラスで、河川敷の部分は鈑桁(ばんげた、「ガーダー」ともいいます)になっている鉄橋は絵になります。
©Koji Yoneya
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