home > 鉄道風景写真講座 > 撮り鉄、今日もどこかで運行中 第6回
撮り鉄、今日もどこかで運行中

写真好きならば、一度は鉄道を撮りたいと想ったことがあるはず。
そんな人たちを、尽きせぬ愉しみへと導く、新たな写真講座です。

作例G

作例G 車窓に通り過ぎる新緑の輝きを、スローシャッターで流れるように撮影。窓に反射する余計な写り込みに注意が必要。わたらせ渓谷鐵道車内にて。 キヤノンEOS-5DMarkII、EF24-105mmF4L IS USM


作例H

作例H ローカル線では最前部や最後部の風景が楽しめる場合もある。スローシャッターで渓谷の流れる景色を撮影した。運転の邪魔にならないように、運転士に一言断りをいれるなどしっかり、配慮しよう。わたらせ渓谷鐵道車内にて。 キヤノンEOS-40D、EF17-35mmF2.8L IS USM


2本目のズームレンズ

2本目のズームレンズ 本講座第2回の「機材選び」では、ズームレンズとしてキヤノン24-105mmF4L IS USMを紹介したが、もう1本加えるレンズとして挙げたいのは、キヤノンEF70-200mm F2.8L IS USM。鉄道風景写真にちょうど良い焦点距離で、本講座の作例や作品撮影でも使用頻度が高い。レンズ内手振れ補正「IS」はシャッター速度約3段分の手振れ補正、流し撮り用の「モード2」と共に効果を発揮してくれる。後継機(II)も発売されたばかり。また同じ焦点距離のコンパクトなF4レンズもお勧めだ。


作例I

作例I 日の出前、大糸線の列車をEF70-200mmF2.8L IS USMのISモード「2」を使用して流し撮り。上下方向のブレを抑える機能が有効に働いた。大糸線根知から小滝間で。 キヤノンEOS-5DMarkII、EF70-200mmF2.8L IS USM

 スローシャッターによる撮影は、車窓風景の撮影にも応用できます。窓辺に流れる新緑をスローシャッターで撮影したのが作例Gです。ローカル線の列車の最後尾の窓から遠ざかる線路の風景を撮影したのが作例Hです。どちらも群馬と栃木県を走る、わたらせ渓谷鐵道で撮影しました。揺れる列車内でのこと、しっかりとカメラをホールドすることが大切です。
 車窓風景の撮影は楽しく、移動中の車内も退屈しないのですが、あまり撮影に熱中し過ぎて、周りのお客さんなどに迷惑がかからないように注意しましょう。
 流し撮りやスローシャッターでの撮影は、実際に撮影してみると、なかなかイメージどおりにいかない場合も多いものですが、うまくいった場合は一味違った「鉄道風景写真」になります。何度もトライして、失敗を重ねながらぜひ身につけましょう。

「フォルム」

「フォルム」
蒸気機関車の先頭部分をアップ目に流し撮り。機械的なフォルムや細部を浮かび上がらせてみた。山口線徳佐駅から鍋倉駅間で。 キヤノンEOS-3、EF200mmF2.8 、PROVIA 100Fプロ

「出発」

「出発」
青森駅は夜汽車が似合う。大阪を目指して旅立つ「日本海」を陸橋の上から撮影。シャッタースピードは1/2秒。背景の灯りがにじんで旅情を感じる1枚となった。 キヤノンEOS-1v、EF70-200mmF2.8L IS USM、PROVIA 100Fプロ

「黄昏の夜汽車」

「黄昏の夜汽車」
夜汽車の旅で最もドラマチックな時間は黄昏時と夜明け前。徐々に移ろう色彩の変化が旅情を演出してくれる。夜へと向かう「北斗星」を、自然光を生かして流し撮り。水田に写り込んだヘッドライトが良いアクセントとなった。室蘭本線長和駅から有珠駅間で。 キヤノンEOS-3、EF50mmF1.4、PROVIA 100Fプロ



よねや・こうじ

よねや・こうじ

1968年山形県天童市生まれ。東京工芸大学写真科卒業。
安達洋次郎・真島満秀に師事の後フリーランスとなる。
鉄道と人の結びつきをテーマに日本と世界の鉄道を撮影。
著書に『木造駅舎の旅』(INFASパブリケーションズ)
『ニッポン鉄道遺産』(斉木実氏と共著、交通新聞社)など。
日本写真家協会(JPS)会員。
http://www.geocities.jp/yoneya231/
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