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撮影テクニック
背景をぼかす(3)──絞り値を変える
<花とマクロ>
絞り優先オートを使って絞り値を変えれば、撮りたいフレーミングのままで、背景のぼけ具合をコントロールできる。
f値が小さいほどぼけは大きくなる
f2.8での背景のぼけ具合
f2.8での背景のぼけ具合
すっきりとして、やわらかな背景のぼけを表現できている
f8での背景のぼけ具合
f8での背景のぼけ具合
背景のぼけ方が少ないので画面がうるさく、主題が引き立ちにくい
 レンズの「絞り値」を変化させることで、背景のぼけ具合を調整することができる。被写体との距離やレンズの焦点距離を変える必要がないので、撮りたいフレーミングのままでぼけ量をコントロールすることができる。この「絞り」とはレンズの中にある機構で、開口部の面積によって光量が変化する。しかし、絞り値を変えると画像の明るさだけではなく、被写界深度(シャープに見える範囲)にも変化が出てくる。
 「絞り値」は「f値」という値で現され、f2.8、f4、f5.6、f8……と√2の倍数で変化する。f値が小さいほどぼけが大きくなる。レンズと人の目は似ているところがあるが、人が凝視をすると見やすくなるのと同じように、レンズも絞りによって穴を小さくするとピントがあっている位置の前後もシャープに写る。
つまり背景をぼかしたければ、あまり絞らない状態、すなわち絞り値を小さくすればいい。
 写真はf8とf2.8で撮り比べたものだ。どちらも花にピントを合わせているのは同じだが、絞り値が違うために背景のぼけ具合が異なっている。背景がすっきりしていると主題も目立つし、柔らかな雰囲気が花のイメージによく合う。
 レンズによっても絞りの開放値が異なる。より背景をぼかしたいのであれば、絞りの開放値がf2.8程度のレンズがオススメだ。

絞り値:f2.8 絞り値:f4
絞り値:f2.8
絞り値:f4
絞り値:f5.6 絞り値:f8
絞り値:f5.6
絞り値:f8

写真・文:吉住志穂

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