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撮影テクニック
背景をぼかす(4)──背景との距離を離す
<花とマクロ>
主題と背景との距離をコントロールすることでも、主題を引き立てるぼけを見せられる。ぼけを演出するための第4のポイントとして覚えておきたい。
一見地味な構図がぼけづくりには効果的
背景との距離が離れている作例
背景との距離が離れている作例
主題となる花と背景に距離があるので構図としては地味だが、背景がきれいてにぼけている。
花が密集しているとぼけにくい
花が密集しているとぼけにくい
多くの花が密集しているようなときにはぼけの効果を得ることは難しい。
 背景をぼかすためのテクニックとして「近づいて撮る」「望遠で撮る」「絞りを開ける」を紹介してきたが、魅力的なぼけをつくるために必要な要素はそれだけではない。これらに加えて、「被写体と背景の距離を離す」ことで、背景をより大きくぼかすことができるのだ。ここでは、ピントにあっている位置に近い被写体ほどシャープに写り、離れるほどぼけるという写真の原理を応用している。
 例えば、花が密集していて、ボリュームがあるような場所は見た目にはいいかもしれない。しかし、背景をぼかすという点では、主題と背景との距離が近いためにぼけにくくなってしまう。そのため、画面が煩雑になり、主題が目立ってこない。そこで、花と花の距離が離れている場所を探してみよう。すると、花の後ろの背景をぼかすことができて、主題が引き立つ。
 背景をぼかす(1)では、近づくほどぼけると書いたが、常に花をクローズアップするばかりではバリエーションが増えない。ときには画面の中に花を小さめに配置することで、花の可憐な魅力を表現できることもある。その場合、花との距離が離れるためにぼけは少なくなるが、下の参考写真のように花と背景とが離れている場所を探せば、背景はぼける。
 また、桜の花など、樹木の花を撮るときは、狙った花の後ろにある枝が背景に入ってくると、花に近いためあまりぼけない。ぼけたとしても直線的な背景はうるさく感じられる。枝先の花を狙うことで背景になるべく枝を入れないですむ。

小さめに配置した参考写真
小さめに配置した参考写真
画面のなかに主題を小さく配置することで、可憐さを表現しつつ背景のぼけをきれいに見せられる。
写真・文:吉住志穂

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