露出で変わる季節感の印象
<風景写真>
あえて露出を明るめ、あるいは暗めにコントロールして、被写体の持つ季節感や撮影者のニュアンスを伝える表現を行う。
露出をコントロールして季節感を表現する
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+0.3EV補正
明るく淡い印象で、軽やかさが感じられる。春らしい新緑のイメージだ。 |
|---|---|
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±0EV
緑の葉としてふつうに表現するなら、このままでも不都合はない。 |
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-0.3EV
色合いがやや重苦しく、濃く感じる。季節が進んで緑が濃くなった印象が感じられる。 |
通常、デジタル一眼カメラでは、レンズを通して得られる被写体の輝度情報からTTL測光により露出が決定される。被写体に当たって反射してきた光を計測する反射光式露出計が使われていて、基準となる18%反射率のグレーを、正確なグレーとして再現するように設定されている。
しかし、この測光方法では、被写体の色によっては得られる露出が変化することがある。色で言えば、白や黄色、あるいは黒などが代表的だ。そこで、被写体の色を正しく再現するために露出補正が必要になる。本来、露出は被写体の色合いや明るさを正確に再現するために決定されることがセオリーなのである。しかし、あえて露出を明るめ、あるいは暗めにコントロールすることで、被写体の持つ季節感や撮影者のニュアンスを生き生きと伝えることができる。
しかし、この測光方法では、被写体の色によっては得られる露出が変化することがある。色で言えば、白や黄色、あるいは黒などが代表的だ。そこで、被写体の色を正しく再現するために露出補正が必要になる。本来、露出は被写体の色合いや明るさを正確に再現するために決定されることがセオリーなのである。しかし、あえて露出を明るめ、あるいは暗めにコントロールすることで、被写体の持つ季節感や撮影者のニュアンスを生き生きと伝えることができる。
作例は雨に濡れたギボウシの葉である。一番上から、それぞれ+0.3EV、±0EV、+0.3EVの露出補正を行って撮影した。カメラ内蔵の露出計が、この被写体から適正露出と判断して±0EVで導き出した露出で中段の作例を撮影した。緑の葉、という点では問題ない色合いに再現されている。しかし撮影者の意図として、明るい新緑の瑞々しさを表現したいと考えるのなら、+0.3EVほど明るめに補正して撮影した上の作例が適正露出と判断できる。一方、-0.3EVほど補正した下の作例はずいぶんと緑が濃くなり、新緑のイメージからやや離れ、季節が進んだ印象だ。
一般に、露出を明るめにすると軽やかさや温かみを、暗めにすると重厚感や冷たさが感じられる。これに季節感を照らし合わせることがポイントだ。春らしい新緑を表現するには明るめの露出を、夏らしい濃い色合いの緑を表現するなら暗めの露出を選ぶほうがよりそれぞれの季節をイメージしやすいといえるのだ。
一般に、露出を明るめにすると軽やかさや温かみを、暗めにすると重厚感や冷たさが感じられる。これに季節感を照らし合わせることがポイントだ。春らしい新緑を表現するには明るめの露出を、夏らしい濃い色合いの緑を表現するなら暗めの露出を選ぶほうがよりそれぞれの季節をイメージしやすいといえるのだ。
写真・文:萩原俊哉
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