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試用レポート
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高速連写、動画機能が向上した Nikon D300S ニコンらしい満足感を味わえるDXフォーマットの最上位機種
ニコンのDXフォーマットのフラッグシップ機であるD300が、動画機能を携えてD300Sへと進化した。デジタル一眼レフカメラへの動画機能の搭載はトレンドの1つとなっているが、その実力はどれほどか?またチューンナップされた細部をチェックしていく。
Nikon D300S
動画機能の搭載に合わせ、内蔵マイク、外部マイク端子が追加
 ニコンのD300は、ニコンが展開するフルサイズセンサーのFXフォーマットに対して、センサーサイズの小さなAPS-Cで展開するDXフォーマットのフラッグシップ機。そのD300に「s」がついた「D300S」となり新たな機能が追加された。
 すでに8月に発売されており、新機能については各媒体で詳しく紹介されているが、改めてその特徴をピックアップしてみよう。
 まずD300Sの最大の特徴は、ニコンではDムービーと読んでいる動画機能が搭載されたこと。デジタル一眼レフカメラの動画機能は、ここ最近のトレンドだが、その先鞭を付けたのは他ならぬニコンのD90であった。D90の登場は2008年の9月だから、約1年を経てDXフォーマットのフラッグシップ機でも動画を楽しめるようになった。動画機能の搭載に合わせて、本体前面に内蔵マイクが配置されたほか、外部マイク端子も用意されている。

本体のマイクはボディ前面のロゴの下にある。モノラルだが、感度も十分に高い。

サイドカバーを開けるとステレオ対応の外部マイク端子がある。写真は実際に外部マイクを装着したところ。
DXフォーマットのフラッグシップ機としての面目躍如
 その他の、D300に対するD300Sの変更点はというと、動画機能の搭載以外にそれほど目だつ仕様変更は少ない。だが、着実な進歩を遂げていると印象だ。
 ひとつには、連写性能がD300の6コマ/秒に対して、D300Sでは7コマ/秒と1コマアップしている。スポーツや動いている乗り物を撮る場合などにその威力を発揮するだろう。
 もうひとつは、ハイライト飛びやシャドウ潰れを緩和する「アクティブD-ライティング」のバリエーションの追加だ。D300では「強め」「標準」「弱め」の3段階しかなかったが、D300Sでは「オート」と「より強め」が追加されている。特に「オート」の採用で、これまでは選択に悩んだアクティブD- ライティングを気軽に使えるようになるだろう。また電子水準器も背面液晶に表示されるようになった。
 CFカードとSDHCメモリカードの2枚差し、いわゆるダブルスロットになったのも嬉しい配慮だ。
 一度のロケで数百枚、数千枚といった枚数を撮るアクティブな写真ファンも安心して大量撮影ができる。記録方法は複数あり、一般的な「順次記録」の他、一方をメイン、もう一方をバックアップにする「バックアップ記録」、RAWとJPEGを個別に記録する「RAW+JPEG分割記録」の3つから選べる。
 また、AF動作の高速化、高画質化などもなされているという。1,230万画素のCMOSセンサー、最高感度ISO6400、51点の測距点、視野率100%のファインダーや92万ドットの背面液晶などはD300と同スペックと高い水準の品質を維持している。
 そのようなスペックに加え、D300Sの実機を手にしたときのニコン製品らしい上質な感触はフラッグシップ機ならでは。撮影する人の意志に反応して軽快に動作し、心地よい音で切れるシャッター音、そして高度な露出機構によるバランスのいい画。D300Sは、カメラを手にする充実感と、そして作品をつくる喜びを味わえるカメラだと感じる。

[動画を再生]
7コマ/秒を音で体感。画像をクリックすると、D300Sの最速連写時の音を聞くことができる。 画像の記録形式はRAW(12bit)+FINEに設定している。

メニューが増えたアクティブD-ライティング。写真のように5種類から選ぶことができる。

CFとSDFCのダブルスロット。価格が低くなっているSDHCを使えるのはありがたい。

ダブルスロットになったことで、副スロットの機能を選べるようになった。

電子水準器も搭載。静止画、動画ともライブビュー撮影時に利用できる。掲載した写真の背景は暗いが、実際には映し出された被写体に水準器がオーバーレイで表示される。

D300Sと同時に発表され9月4日に発売となったAF-S DX NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VR IIでは、光学性能の向上の他、ズームレンズの自重落下を防止するズームロックスイッチが追加された。ロックするには、ズームの焦点距離を18mmに合わせ、スイッチをずらす。
D300SとD300の主な仕様(動画機能を除く)
  D300S D300
有効画素数 12.3メガピクセル
撮像素子 23.6×15.8mmCMOSセンサー
ダスト低減機能 あり
記録画素数 最大4288×2848ピクセル
画質モード RAW、TIFF、JPEG
記録メディア CFカード、SDHCメモリカード CFカード
ファインダー 視野率100%、倍率0.94倍
シャッター 1/8000秒=30秒、X=1/250秒
連続撮影速度 最大7コマ/秒(本体のみ) 最大6コマ/秒(本体のみ)
測光方式 1005分割TTL開放測光
測光モード マルチパターン、中央部重点測光、スポット測光
測光範囲 0〜20EV(スポット測光時は2〜20EV)
露出モード プログラムオート、シャッター優先オート、絞り優先オート、マニュアル
露出補正 ±5段、1/2、1/2、1段ステップ
ISO感度 200〜3200。ISO100、ISO6400相当に拡張可能。
アクティブD-ライティング オート、より強め、強め、標準、弱め 強め、標準、弱め
フォーカスポイント 51点
フォーカスモード シングルAFサーボ、コンティニュアスAFサーボ、マニュアルフォーカス
ホワイトバランス オート、電球、蛍光灯、晴天、フラッシュ、曇天、晴天日影、プリセットマニュアル、色温度設定
液晶モニター 3型TFT、約92万ドット
ライブビュー あり。三脚撮影モード、手持ち撮影モード
フラッシュ あり。GN=17(ISO200時)
画像編集機能 あり -
電源 専用リチウムイオン電池(EN-EL3e)
大きさ・重さ 約147×114×74mm・約840g 約147×114×74mm・約825g

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