home > 試用レポート > Canon EOS 7D×並木隆
試用レポート
1 2 3 4 5 6
Canon EOS 7D キヤノン渾身のAPS-Cフラッグシップ機
測光というのは光の量を測ることだが、新たに採用された「iFCL測光」システムは「色」を検知し、「AF情報」を加味する。これによって飛躍的に安定した露出を実現している。
「色」も見分ける進化したEOS 7Dの露出性能
 カメラの測光システムというものは、これまで光の強弱を基準に露出を判断していた。しかし、EOS 7Dでは、画面の中にある色と、さらにAFフレームのフォーカス情報と連動して露出を決定するようになった。これは「iFCL測光」という新システムを駆使した、RGBのRとBの測色機能を備えた63分割デュアル測光センサーとアルゴリズムによるもの。これによって露出の安定感が飛躍的に高まっている。特に「評価測光」は従来とは別物と言っていい。
 ゆえに、よほど極端な明暗差が生じるようなシーン以外では、露出補正をする機会は少なくなり、露出補正を行う場合でもその調整幅は少なくて済む。カメラ任せの露出で満足のいく結果となることが多いのだ。
 EOS 7DとEOS 50Dで撮った作例1を見てほしい。赤いポピーの写真だがAFフレームの最下部を使って黄色い“しべ”にピントを合わせている。EOS 50Dでの作例は明るい背景に露出が引っ張られてアンダー気味であるのに対し、EOS 7Dでの作例はほぼ適正露出となっているのがわかる。
 作例2は白いサギソウの写真だが、構図の中に明るい色が多くあっても、これまでのように露出がアンダーになることは少なくなった。この作例について欲を言えば、もう少し明るく写ってほしいところだが、それでも従来よりはイメージに近い状態で写っている。そのため、例えば撮影後のレタッチで画像処理する際にも、これまでよりは画質の劣化を防ぐことができるだろう。
 注意したいのは従来機との使い分けだ。EOS 7Dでこれまでのような感覚で露出補正を行うと、露出がアンダーになったり、オーバーになったりしかねない。ただ、だからといって露出補正をしない方がいいというわけではない。
 どの程度の露出補正をすればいいかは、露出に対する個人の好みや、状況によっても変わるので一概にいうことはできない。とにかく使って慣れるしかないだろう。実際に撮ってみて、背面液晶やそのヒストグラムで明るさを判断し、実際の露出補正に役立てよう。このような使い方ができるのはデジタルカメラの恩恵だ。
EOS 7Dで撮影
EOS 50Dで撮影
作例1
EOS 7Dで撮影されたものはほぼ見た目通りの明るさで写っているが、EOS 50Dで撮影したものは明るい背景に影響を受けて、露出がアンダー気味になった。 上:EF100mm F2.8Lマクロ IS USM・絞り優先AE(絞りf2.8/シャッタースピード1/1000秒)・ISO400・WB:太陽光/下:EF100mm F2.8Lマクロ IS USM・絞り優先AE(絞りf2.8/シャッタースピード1/1000秒)・ISO400・WB:太陽光
作例2
画面に明るい白の占める割合が多いため、従来ならば露出アンダーになる条件だが、7Dなら補正なしでここまでしっかりと露出を出してくれる。
EF100mm F2.8Lマクロ IS USM・絞り優先AE(絞りf4.0/シャッタースピード1/400秒)・ISO100・WB:太陽光

1 2 3 4 5 6

PR情報