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試用レポート
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Canon EOS 7D キヤノン渾身のAPS-Cフラッグシップ機
ハイブリッドISを備えたEF100mm F2.8Lマクロ IS USMとAIサーボAFIIを備えるEOS 7Dとを組み合わせ。風に揺れる花に対するAFの追従性を検証した。
最新機材でも難しいマクロ撮影時のAF追従は腕と経験でカバー
 EOS 7Dと同時に発表されたEF100mm F2.8Lマクロ IS USMは角度ブレとシフトブレに対応するハイブリッドISを装備しているが、光軸方向のブレには対応していない。しかしEOS 7Dに搭載された、不規則な動きにも追従する「AIサーボAFII」を利用すると、ある程度、光軸方向のブレやあるいは被写体の動きにも対応する。
 花のマクロ撮影が多い筆者の経験だが、ピントリングの調整が少ない距離(つまりやや長めのディスタンス)で、画面の1/4程度を占める被写体に対しては、AIサーボAFIIでそこそこ追従することができた(作例3)。とはいっても、花芯や花びらなどは、数ミリ単位でピント調整が必要な撮影になるので、撮影したすべてにおいて必ずしも満足のいく結果にはならなかった。
 マクロ時のAF撮影はやはりどうしても難しい。特に風で揺れるような花ならなおさらだ。AIサーボAFIIはマクロ撮影で効果を期待するよりも、被写体との距離が、ある程度離れている作例4のようなシーンで効果的だろう。
 EOS 7DにEF100mm F2.8Lマクロ IS USMという最新機材を用いても、等倍(キヤノンのAPS-Cなら1.6倍)ほどまでにクローズアップする撮影は難しい。その理由としては、ひとつには等倍に近いマクロ撮影では被写体の輝度差が少なくAFが機能しにくいこと、またマクロ撮影時はピントリングの移動量が大きいため、被写体が風で揺れるなどした場合にAFが追従しないこと、さらに被写界深度が極端に浅くなるためにより厳密なピント調整(AF、MFいずれの場合でも)が難しくなること、などが理由に挙げられる。
 ではどうするかというと、それは今まで通り、マニュアルフォーカスにして被写体の揺れに合わせて身体をスウェイする(作例5-1、5-2)とか、 必要に応じて三脚を使用する、あるいは、風が止むまで待つなどの方法に頼らざるを得ない。
 ただ、ひとつ付け加えるならハイブリッドISのEF100mm F2.8Lマクロ IS USMの効果は大きく、(被写体ブレではない)手ブレは大幅に減少したことを挙げておこう。





作例3
AIサーボAFIIによる動体予測撮影。風で花が揺れる条件だったが、ここまでAFが追従した。花が画面の左下端に行ってもAFが追従しているのはすごい。
EF100mm F2.8Lマクロ IS USM・絞り優先AE(絞りf4.0/シャッタースピード1/400秒)・ISO100・WB:マニュアル
作例4
マクロ撮影はともかく、ある程度距離の離れた被写体であれば、AIサーボAFIIは効果的に働く。動物、子ども、電車、自動車、スポーツなどで活躍するだろう。
EF100mm F2.8Lマクロ IS USM・絞り優先AE(絞りf5.0/シャッタースピード1/640秒)・ISO200・WB:太陽光
作例5-1
f4.0での撮影だが、ここまで被写体に寄るとわずか数ミリでもピントが合わない。
EF100mm F2.8Lマクロ IS USM・絞り優先AE(絞りf4.0/シャッタースピード1/125秒)・露出補正:−1/3EV・ISO200・WB:太陽光
作例5-2
ピントを合わせるため、マニュアルフォーカスで身体をスウェイしながら撮った。機材だけに頼らず努力やスキルも必要だ。
EF100mm F2.8Lマクロ IS USM・絞り優先AE(絞りf4.0/シャッタースピード1/125秒)・露出補正:−1/3EV・ISO200・WB:太陽光

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