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E-P1の登場から半年で発売となったE-P2。E-P1の後継機ではなく上位機種という位置づけだ。E-P1ユーザーにとっては複雑な思いがよぎるが、買い替え、買い増しを検討するユーザーも多いようだ。新機構や新機能が加わり、ボディ単体での価格は約10万5000円、E-P1が約9万円だから約1万5000円の差(2009年12月現在)。ここでは特徴的なE-P2の機能を取り上げる。
E-P1との装備や機能上の違いだが目立つところでは、ホットシュー下にアクセサリーポートが装備され、外付けのEVF(電子ビューファインダー)や、外付けマイクが取り付けられるようになったこと、「仕上がり」に印象的な仕上げになる「i-FINISH」を搭載したこと、アートフィルターに「ジオラマ」と「クロスプロセス」が追加されたこと、追尾AF機能が追加されたことなどだ。
さて、E-P2の登場で話題をさらったのは、なんといっても144万ドットという高精細なEVFの、「VF-2」が装着できるようになったことだろう。逆光時に多少見にくくなるものの、映し出される像は非常に精細で、ディテールを十分に確認できる。光学ファインダーを覗いているかのような……とまでは言わないが、従来の静止画カメラ用EVFとは段違いの美しさだ。
また、VF-2は背面液晶に表示される情報がそのままファインダー内に表示されるため、撮影画像と同時に撮影設定を確認できる。画角通りの画像を表示するし、カメラの操作を覚えていれば、ファインダーを覗いたまま設定を変えることが可能だ。一方、E-P1の光学ファインダー「VF-1」の画角は17mmのパンケーキレンズに固定されている。それ故、E-P1でズームレンズを使う際は背面液晶で画角を確認することになる。
また、VF-2は背面液晶に表示される情報がそのままファインダー内に表示されるため、撮影画像と同時に撮影設定を確認できる。画角通りの画像を表示するし、カメラの操作を覚えていれば、ファインダーを覗いたまま設定を変えることが可能だ。一方、E-P1の光学ファインダー「VF-1」の画角は17mmのパンケーキレンズに固定されている。それ故、E-P1でズームレンズを使う際は背面液晶で画角を確認することになる。
しかし、E-P2+VF-2だとファインダー像がズームに連動するし、撮影設定も確認できるため、ズームもより使いやすい。以上の観点からすると、E-P2+VF-2を使うと、E-P1単体の使用にもの足りなさを覚えるユーザーもいるかもしれない。
VF-2は水平状態から垂直状態まで角度を変えることができ、ファインダーを立てれば上から見下ろす格好になる。スナップ撮影時などは、レンズが胸の高さになるため、普段の目の高さとは異なる高さ・アングルになり、その写真は新鮮だ。もちろん、地面すれすれといった超ローアングルの撮影にも便利。
残念なのは角度を固定する機構がないこと。5度刻みとか10度刻みでファインダーの角度を固定できるクリックストップがあるとよかった。また、縦位置に構えたときもファインダーを上から覗けるように、ファインダーが回転する機構も欲しいところだ。
VF-2は水平状態から垂直状態まで角度を変えることができ、ファインダーを立てれば上から見下ろす格好になる。スナップ撮影時などは、レンズが胸の高さになるため、普段の目の高さとは異なる高さ・アングルになり、その写真は新鮮だ。もちろん、地面すれすれといった超ローアングルの撮影にも便利。
残念なのは角度を固定する機構がないこと。5度刻みとか10度刻みでファインダーの角度を固定できるクリックストップがあるとよかった。また、縦位置に構えたときもファインダーを上から覗けるように、ファインダーが回転する機構も欲しいところだ。
アートフィルターが追加されたE-P2では、表現や作風の幅も広がる。アートフィルターには「ジオラマ」と「クロスプロセス」が追加されたが、特に「ジオラマ」は、最近のデジタルカメラに搭載されるトレンド機能の1つ。いわゆるミニチュア風の仕上げだ。周囲をぼかし、彩度やコントラストなどを調整してミニチュアやジオラマを撮ったような写真に仕上げる。主に高い位置から見下ろした風景に効果的だ。
E-P2のこのジオラマ、どの範囲をぼかすかは選択したAFフレーム(群)で決まる。
E-P2のこのジオラマ、どの範囲をぼかすかは選択したAFフレーム(群)で決まる。
E-P2のAFフレームは横位置に構えた場合、上側に3つ、中央に5つ、下側に3つあるが、ボケ処理は個々のAFフレームに対応するのではなく、AFフレームの高さに依存し、AFフレームの左右の位置とは関係がない。つまり、ピントを合わせたAFフレームが含まれる水平部分はぼけず、それ以外がぼけるという具合だ。
ただ、カメラを縦位置に構えた場合は、そのボケは垂直となるので、この点には注意しよう。縦位置の場合、ボケを効果的に活かした表現に利用できそうだ。
ただ、カメラを縦位置に構えた場合は、そのボケは垂直となるので、この点には注意しよう。縦位置の場合、ボケを効果的に活かした表現に利用できそうだ。
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アートフィルターを「ジオラマ」にして撮影
AFポイントは上部を使用しているため、上部にピントが来ており、それ以外がぼけている。 絞り優先AE(f3.5・1/4秒)・+2/3EV補正・焦点距離14mm・ISO800・WB:オート・仕上がり:NATURAL |
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AFポイントは中央を使用。そのため上下が大きくぼける。 絞り優先AE(f3.5・1/4秒)・+2/3EV補正・焦点距離14mm・ISO800・WB:オート・仕上がり:NATURAL |
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AFポイントに下部を使用すると、上部が大きくぼける。 絞り優先AE(f3.5・1/4秒)・+2/3EV補正・焦点距離14mm・ISO800・WB:オート・仕上がり:NATURAL |
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カラーバリエーションはE-P1がシルバーとホワイト、E-P2ではブラックとシルバー(同じシルバーでもE-P1とはグリップの色が違う。E-P1のグリップは黒、E-P2はこげ茶)で展開する。
カラーの他、E-P1との外観上の違いはアクセサリーポートを設けたことによりホットシュー部分が盛り上がったこと。カタログスペックでは両機種とも突起部を含まない高さは70.0mmとなっているが、実測するとE-P1がほぼ70mmなのに対してE-P2は74mmほどの高さがある。筐体そのものは同じようだが、ホットシューのパーツ部分だけ盛り上がり、見比べるとE-P1のフラットで上品だった上面が多少一眼レフカメラ的な印象になった。それ以外はE-P1と同じで、デザインのルーツとなったかつてのPENらしい雰囲気を漂わせている。
カラーの他、E-P1との外観上の違いはアクセサリーポートを設けたことによりホットシュー部分が盛り上がったこと。カタログスペックでは両機種とも突起部を含まない高さは70.0mmとなっているが、実測するとE-P1がほぼ70mmなのに対してE-P2は74mmほどの高さがある。筐体そのものは同じようだが、ホットシューのパーツ部分だけ盛り上がり、見比べるとE-P1のフラットで上品だった上面が多少一眼レフカメラ的な印象になった。それ以外はE-P1と同じで、デザインのルーツとなったかつてのPENらしい雰囲気を漂わせている。
コンパクトなボディであるにもかかわらず、カメラをホールドするとしっくりとくる。よく練られたデザインだ。本体が重いという声もある金属ボディーだが、ブレを防ぐにもちょうどいい重さと言えるだろう。サイズ、大きさともE-P1とE-P2は同じで、ダイヤル、ボタン類の配置やその機能など、操作系はE-P1を踏襲している。最大4EV分のボディ内手ブレ補正機能も同様だ。
AFが遅く、コントラストの低い部分には合焦しにくいことや、バッテリーの持ちが頼りないこともE-P1とまた同じ。正確に検証したわけではないが、フル充電したバッテリーの減りに注意を払ってみた。
AFが遅く、コントラストの低い部分には合焦しにくいことや、バッテリーの持ちが頼りないこともE-P1とまた同じ。正確に検証したわけではないが、フル充電したバッテリーの減りに注意を払ってみた。
静止画と動画を撮影したが、静止画(RAW+JPEG)の118枚(RAW+JPEGなので記録枚数はこの倍)に加えて、動画は20分ほど撮影できた。記録した総容量は4.5GBだった。また、撮影開始からバッテリー切れまで4時間ちょっと。このとき静止画撮影にはEVFのVF-2を、動画は背面液晶を使っている。率直な感想だが、あまりバッテリーの持ちはよい方ではない。頻繁にシャッターを切るのなら、スペアのバッテリーが必要だろうし、丸一日撮影しようとするならスペアはできれば2つ用意しておいたほうが安心だ。
なお、液晶の情報表示の目盛り線や罫線がE-P1では白の点線だったのに対し、E-P2では黒に変更されている。
なお、液晶の情報表示の目盛り線や罫線がE-P1では白の点線だったのに対し、E-P2では黒に変更されている。
今回、主に使ったレンズは35mm判換算で24mm~84mmとなるM.ZUIKO DIGITAL
ED 14-42mm F3.5-5.6。フォーカスした部分は繊細でシャープな描写だ。アウトフォーカス部は開放F値がそれなりに大きいために大きなボケは得られないが、ボケは素直な印象だ。色収差も良好に補正されている。太陽を構図に直接取り入れた写真では、ゴーストやフレアが出るものもあったが、よほど極端な光源でなければそれらは目立たず、日常使いのズームレンズとしては便利に使える一本だろう。
パンケーキのM.ZUIKO DIGITAL
17mm F2.8は絞り開放でも周辺光量不足が補正されるが、周辺部が多少“眠く”なる。もっとも、パンケーキレンズは、その描写の特性も含めて味わいたい、PENシリーズにベストマッチのレンズだろう。
カメラ本体側の評価としては、暗がりでの実用的な感度はISO1600が、ノイズがそれほど気にならない上限だろうか。また、「階調」の設定を「標準」にしても、シャドウつぶれが比較的おきにくく、見た目の印象に近い仕上がりとなる。これはE-P1と共通の特徴だ。
カメラ本体側の評価としては、暗がりでの実用的な感度はISO1600が、ノイズがそれほど気にならない上限だろうか。また、「階調」の設定を「標準」にしても、シャドウつぶれが比較的おきにくく、見た目の印象に近い仕上がりとなる。これはE-P1と共通の特徴だ。

小さな葉までカリッとした描写を見せた1枚。太陽を入れ込んだが次ページの作例と異なりゴーストなどの発生はほとんど見られない。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6・絞り優先AE(f8.0・1/400秒)・ISO:オート(200)・WB:オート・仕上がり:NATURAL
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6・絞り優先AE(f8.0・1/400秒)・ISO:オート(200)・WB:オート・仕上がり:NATURAL

夜の撮影には単焦点のM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8が使いやすい。やや高めのISO感度に設定し、絞りを開放近くにすれば、カメラ本体の手ブレ補正機能と相まって十分に手持ち撮影ができる。
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8・絞り優先AE(f3.5・1/80秒)・+12/3EV・ISO:1000・WB:オート・仕上がり:NATURAL
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8・絞り優先AE(f3.5・1/80秒)・+12/3EV・ISO:1000・WB:オート・仕上がり:NATURAL
写真・文:編集部
OLYMPUS PEN E-P2の主な仕様
| 撮像素子 | 4/3型(約17.3mm×13.0mm)ハイスピードLive MOSセンサー、有効画素数約1230万画素 |
| レンズ | 交換式 |
| フォーカス | シングルAF(S-AF)、コンティニュアスAF(C-AF)、マニュアルフォーカス(MF)、S-AF+MF、追尾AF(C-AF+TR) |
| シャッタースピード | 1/4000〜60秒(バルブ最長30分) |
| 露出モード | iAUTO、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル、シーンセレクトAE、アートフィルター |
| アートフィルター | ポップアート、ファンタジックフォーカス、デイドリーム、ライトトーン、ラフモノクローム、トイフォト、ジオラマ、クロスプロセス |
| 露出補正 | ±3 EV(1/3、1/2、1EVステップ選択可能) |
| ISO感度 | 100〜6400 |
| ホワイトバランス | オート、白熱電球、蛍光灯1、蛍光灯2、蛍光灯3、晴天、フラッシュ、曇天、日陰 |
| 画質モード | JPEG、JPEG+RAW、RAW(12bit ロスレス圧縮) |
| 最大記録画素数 | 4032×3024 |
| 動画撮影 | AVI形式、1280×720(30コマ/秒、7分)など |
| 記録媒体 | SDカード、SDHCカード |
| 液晶モニター | 3.0型、約23万ドット |
| 内蔵フラッシュ | なし(外部フラッシュ取り付け可能) |
| 手ぶれ防止機能 | あり(最大4段分) |
| 大きさ | 120.5mm×70.0mm×35.0mm |
| 重さ | 約335g |
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