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PowerShot G11は、キヤノンのコンパクトモデルのトップエンドとなるカメラである。Gシリーズの特長はマニュアル操作に重きを置いたボタンレイアウトとその使い勝手で、G11はその9代目にあたる。
前モデルのPowerShot G10から大きく変わったのがイメージセンサーだ。これまでデジタルカメラは、モデルチェンジを行うと、画素数は増えるか少なくともそれまでと同じであるのが通例であった。G11はその通例を大きく覆すもので、有効画素数が約1,470万画素であったG10に対し、G11では、その約3分の2の1,000万画素となる。高感度撮影時のノイズ低減とダイナミックレンジの拡大を図ってのことであるが、敢えて画素数を落とすというキヤノンの英断には正直驚かされる。もっともこのカメラの用途を考えると1,000万画素でも十分過ぎるほどで、画質の向上とのトレードオフとしてはよく納得できるものといえるだろう。ISOレンジは、ISO80からISO3200まで。ノイズレベルは高感度タイプのセンサーを採用していることもあって、これまでのコンパクトモデルよりもぐっと抑えられている。ちなみに、このイメージセンサーはPower Shot S90と同一ものである。
前モデルのPowerShot G10から大きく変わったのがイメージセンサーだ。これまでデジタルカメラは、モデルチェンジを行うと、画素数は増えるか少なくともそれまでと同じであるのが通例であった。G11はその通例を大きく覆すもので、有効画素数が約1,470万画素であったG10に対し、G11では、その約3分の2の1,000万画素となる。高感度撮影時のノイズ低減とダイナミックレンジの拡大を図ってのことであるが、敢えて画素数を落とすというキヤノンの英断には正直驚かされる。もっともこのカメラの用途を考えると1,000万画素でも十分過ぎるほどで、画質の向上とのトレードオフとしてはよく納得できるものといえるだろう。ISOレンジは、ISO80からISO3200まで。ノイズレベルは高感度タイプのセンサーを採用していることもあって、これまでのコンパクトモデルよりもぐっと抑えられている。ちなみに、このイメージセンサーはPower Shot S90と同一ものである。
G10とのもう一つの大きな違いが、バリアングルタイプのモニターを採用したことだ。ユーザーの声を汲んで固定式からの変更だが、液晶モニターのサイズがその分3.0インチから2.8インチへと小さくなっている。実機を手にするまで、そのことに対しわずかながら憂慮があったが、実際使ってみるとそれほど不足を感じることはない。メニューの文字表示もこれまでどおりに感じたほどだ。むしろ、カメラの高さと目線の高さが異なる時の撮影では、バリアングルタイプの液晶モニターはいうまでもなく便利だし、持ち運びのときなど、液晶面を裏返して収納できるのはありがたい。
レンズ構成やボタンレイアウトなどは基本的にG10を踏襲している。特に撮影に関する主要な設定がダイヤル操作なのは良き伝統といえる部分だ。ハイエンドコンパクトとして高い人気を誇るGシリーズであるが、G11は同社がユーザーの声に耳を傾けた結果、より完成度を増したカメラだといえるだろう。
レンズ構成やボタンレイアウトなどは基本的にG10を踏襲している。特に撮影に関する主要な設定がダイヤル操作なのは良き伝統といえる部分だ。ハイエンドコンパクトとして高い人気を誇るGシリーズであるが、G11は同社がユーザーの声に耳を傾けた結果、より完成度を増したカメラだといえるだろう。

バリアングルタイプの液晶モニターを採用する。ヒンジはボディ背面左端に備わる。液晶モニターのサイズは前モデルの3.0インチから2.8インチに変更されている。ドット数は約46.1万。コントラストも高く、太陽光が当るような明るい屋外でも比較的見やすい。

新たに採用された「i-コントラスト」は、いわゆるダイナミックレンジ拡大に近い機能だ。プログラムモード、露出補正なしの同条件で撮影した作例で比較すると、“自動”に設定したものと“OFF”との描写の違いは明確だ。
PowerShot S90とくらべると無骨なデザイン。太めの鏡銅と大きくしっかりとしたグリップを備え、カメラらしいフォルムだ。ボディはスリムなコンパクトモデルに見慣れた目にはふたまわりほど大きく感じる。グリップにはシボ革風のラバーを採用するとともに、“G11”とメーカーロゴはエングレーブされており、高級感を演出している。このボディにAPS-Cサイズのイメージセンサーが入ったらと思わずにはいられない。
Gシリーズの操作性の特長といえばISO感度、露出補正がダイヤル操作で行われることだろう。直感的で操作しやすく、設定状態も一目で確認できる。一見するとダイヤルが増えたことで、カメラ上部が複雑になったように見えるが、ボタンとダイヤルを使い、液晶モニターを見ながら操作しなければならないカメラとくらべると、これほど便利なものはない。また、本来初心者を意識したものかもしれないが、撮影モードに応じて露出補正とISO感度の指標にランプが点灯するのも便利に思えた。メニュー等の設定は十字キーとそれを囲むコントローラーホイールで行う。ホイールはクリックストップが備わり操作性も上々。視度調整付きの光学ファインダーを搭載しているのもこのカメラの特筆すべきところである。ただし、ファインダー内には露出や設定などの表示が一切されないのは残念。
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撮影モードを設定する様子。ランプが点灯するのが以外に便利だ。
画素数は先代の3分の2と大幅に減少したが、ノイズレベルは格段に低くなった。さすがに最高感度のISO3200となるとノイズも顕著で解像度も低下してしまうものの、ISO800までなら実用レベルといってよい。作例の撮影ではISO感度設定をほとんどオートにしているが、これもノイズの少なさから判断してのことだ。階調再現性もコンパクトモデルとしては秀逸で、ハイライト部もシャドー部もデジタル一眼レフに迫る粘りを見せる。フルサイズ判換算で28mmから140mmまでに相当する光学5倍ズームレンズは、開放値がF2.8と平凡である。しかしながら、無理のない設計のためか、諸収差が少なく解像度もたいへん高い。気になるような周辺光量の低下も少なく、フレア・ゴーストもよく抑えられている。レンズシフト方式の手ブレ補正機能を内蔵する。
写真・文:大浦タケシ
キヤノン PowerShot G11の主な仕様
| 撮像素子 | 有効約1000万画素、1/1.7型CCD |
| 画像処理プロセッサー | DIGIC 4 |
| レンズ(35mm判換算) | 28~140mm F2.8~4.5 |
| レンズ構成 | 9群11枚(両面非球面レンズ1枚) |
| 撮影距離(レンズ先端から) | 通常:50cm~∞ オ-ト/ロ-ライト:1cm(W)/30cm(T)~∞ マクロ:1cm(W)/30cm(T)~50cm マニュアルフォ-カス:1cm(W)/30cm(T)~∞ |
| 感度 | ISO80~3200 オ-ト ※ロ-ライトモ-ド時は最高ISO12800まで可変 |
| 手ブレ補正 | あり |
| デジタルズーム | 約4.0倍(光学ズームと合わせて最大約20倍) |
| AF機構 | TTL(顔優先/9点AiAF/中央1点)、シングル/コンティニュアス選択可能、AFロック可能、AF補助光(入/切可能)、マニュアルフォーカス可能 |
| 測光方式 | 評価、中央部重点平均、スポット(中央固定/AF枠連動) |
| シャッター速度 | オートモードで1秒~1/4000秒、15秒~1/4000秒まで可能 |
| 連写(ストロボ・自動発光なし) | 通常:約1.1画像/秒(オート時)、約2.4画像/秒(ローライト時)、AF連写:約0.7画像/秒、ライブビュー連続撮影(マニュアルフォーカス時に、撮影直前の被写体を確認可能):約0.8画像/秒 |
| 記録媒体 | SDメモリーカード/SDHCメモリーカード/マルチメディアカード/MMCplusカード/HC MMCplusカード |
| ファインダー | 実像式光学ズームファインダー |
| 背面モニター | 2.8型TFTカラー液晶(約46.1万ドット、視野率:100%、クリアライブ液晶V、バリアングル機能あり) |
| 記録画素数(ピクセル) | 静止画 ラージ‐3648×2736、ミドル1‐2816×2112、ミドル2‐2272×1704、ミドル3‐1600×1200、スモール‐640×480、ワイド‐3648×2048、RAW‐3648×2736、ミドル(ローライト)‐1824×1368、動画〈スタンダード〉:640×480:30fps、320×240:30fps |
| 記録方式 | 静止画‐JPEG/RAW、動画‐MOV[画像:H.264、音声:リニアPCM(モノラル)] |
| 大きさ・重さ | 112.1×76.2×48.3mm(突起部を除く)・約355g(本体のみ) |
| 価格 | 実売5万9980円 |
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