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マイクロフォーサーズ機で、オリンパスのE-P1、E-P2と人気を二分するのが、パナソニックのLUMIX GF1(以下GF1)だろう。女流一眼と銘打って登場したGシリーズもGF1で三代目を数える。ファッションムービー一眼というキャッチコピーの元、小さく軽く、高画質でハイビジョンムービーも撮れるというわけだ。小さいながらガイドナンバー6相当というフラッシュも内蔵されており、暗がりの室内での撮影やアクセント光が欲しいときに活躍する。
このボディだとどうしても比較してしまうのはE-P1/E-P2だが、ボディのしっくり感はE-P1/E-2の方が上、操作性はGF1のほうが上、両機を使ってみるとそんな印象を受ける。使ってみてのGF1の心地良さは、起動やオートフォーカスが速いこと。
このボディだとどうしても比較してしまうのはE-P1/E-P2だが、ボディのしっくり感はE-P1/E-2の方が上、操作性はGF1のほうが上、両機を使ってみるとそんな印象を受ける。使ってみてのGF1の心地良さは、起動やオートフォーカスが速いこと。
コントラストAF方式でありながら、他のコンパクトデジタルカメラと比べると、この素早さは1ランクか2ランク上に感じる。そのため、シャッターチャンスにも強い。コンパクトデジタルカメラなどでスナップを撮るというと、被写体を見つけてからシャッターを押し切るまでのタイムラグがあり、そのため、ある程度「待つ」態勢が必要になるが、GF1は撮りたいときにさっと撮れる。これは小気味よい。
またGF1には外付けの電子ビューファインダー「DMW-LVF1」を装着できる。約20.2万画素と高精細ではないが、ファインダーを覗くことでフレーミングに集中できるなどの利点がある。上側に90度起こすことで普段とは異なるアングルでの撮影にも活躍し、デザイン上のアクセントにもなる。
またGF1には外付けの電子ビューファインダー「DMW-LVF1」を装着できる。約20.2万画素と高精細ではないが、ファインダーを覗くことでフレーミングに集中できるなどの利点がある。上側に90度起こすことで普段とは異なるアングルでの撮影にも活躍し、デザイン上のアクセントにもなる。

GF1にDMW-LVF1を装着。20.2万画素なのでそう高精細ではないが、撮影に集中したいとき、撮影アングルを変えたいとき、背面液晶が見にくいときなどに重宝する。オープンプライス(実勢価格約2万円)。
便利なのが、AFフレームのサイズを4段階に変えられること。一般的にコンパクトデジタルカメラのAFフレームはあまり小さくないために、小さな被写体にフォーカスを合わせにくいことがあった。そんなときもGF1は、AFフレームのサイズを小さくすれば、小さな被写体にも合焦しやすくなる。合焦しにくいときは、AFフレームのサイズを大きめにすると合焦しやすくなるが、微妙なピント合わせを要求される場合は撮影画像を逐一確認するといいだろう。
一方で手ブレ補正がレンズ側、しかもレンズごとの仕様であることには注意しなければならない。パナソニックからレンズが数本出ているが、たとえば単焦点パンケーキレンズのLUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.や広角ズームレンズのLUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.には手ブレ補正機構がない。
一方で手ブレ補正がレンズ側、しかもレンズごとの仕様であることには注意しなければならない。パナソニックからレンズが数本出ているが、たとえば単焦点パンケーキレンズのLUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.や広角ズームレンズのLUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.には手ブレ補正機構がない。
標準ズームのLUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.や望遠ズームレンズのLUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S.には手ブレ補正機構がある。コンパクトデジタルカメラに今や手ブレ補正機構は当然だ。そこからステップアップしてこのGF1を使う際には、手ブレ補正機構のあるレンズかどうかを意識する必要があるだろう。また一眼レフカメラと比べると支持する箇所が少なく、バランスを取りにくいコンパクトカメラは、やはり手ブレしやすいので気をつける必要がある(これはGF1に限ったことではないが)。ISO感度を上げれば手ブレを抑制することができるが、それに伴うノイズ発生とリダクションによる精細感の低下を考えると作品作りにはISO800か1600くらいまでにしておきたいところ。

GF1の測光モードを「マルチ測光」にして撮った画像を見ると、ハイライト飛びやシャドウ潰れが生じにくいという印象を持つ。輝度差の大きなシーンでは、ハイライト規準の測光をし、内部処理でシャドウ側を明るくしているようだ。撮られた画像は視覚的な印象に近い(次ページの作例を参照)。
また、GF1には「暗部補正」という設定があり、「なし」「弱」「中」「強」と調整できるのだが、「なし」でもハイライトからシャドウまで上手に階調を収められているように感じる。撮影時の調整は、実際に撮影した画像やヒストグラムをチェックし、気になるなら暗部補正の程度を変えたショットを撮っておくと良いだろう。
また、GF1には「暗部補正」という設定があり、「なし」「弱」「中」「強」と調整できるのだが、「なし」でもハイライトからシャドウまで上手に階調を収められているように感じる。撮影時の調整は、実際に撮影した画像やヒストグラムをチェックし、気になるなら暗部補正の程度を変えたショットを撮っておくと良いだろう。
色味はというと、コンパクトカメラらしいというか、記憶色に近いやや派手めの発色。いわゆる「JPEGの撮って出し」で十分に使える画像だ。もちろんRAW撮影もでき、RAWの現像は付属のSILKYPIX Developer Studio 3.0SEを利用する。ただ、カメラ側で設定できる各種の「フィルムモード(スタンダードやネイチャー、ノスタルジック、バイブラントなど)」や「マイカラーモード(ポップやピュアなど8種類)」をRAWで再現する手立てがないのが残念。RAWでも「フィルムモード」や「マイカラーモード」を再現できるよう、付属のSILKYPIXやPHOTOfunSTUDIO 4.0などの機能として用意してほしいところだ。

「暗部補正」は、「OFF」「弱」「中」「強」から選べる。明暗差の大きなシーンなどでコントラストや階調補正を行い、適度な階調再現をしてくれる機能だ。ISO100、125に設定しているときはISO感度が変更されることもある。

「フィルムモード」の選択画面。カラー6種類、モノクロ3種類、ユーザープリセット2種類と、「マルチフィルムブラケット」機能もある。また「マイカラーモード」では「ポップ」「ピュア」「レトロ」など8種類が用意されている。
ボディーカラーは20mmパンケーキレンズのキットとしてシェルホワイト、アーバンレッド、エスプリブラックの3色を展開。なかでもシェルホワイトが人気のようだ。ボディ単体、および17-45mmのレンズキットの場合はエスプリブラックのみとなる。
この独特の形状のボディーは20mmのパンケーキレンズが似合うデザインだが、シリーズ全体で見ると従来のLUMIXコンパクトカメラの延長にあることが理解できる。
CMなどからも推測できるように女性ユーザーを意識したデザインのようだが、エスプリブラックなどは男性が持ってもしっくりくる。コンパクトカメラよりサイズは大きいので重そうに思えるが、重量はボディみで約285g、パンケーキレンズを装着した状態で約442gと決して重くない。女性も持ち歩きやすいだろう。
また各種交換レンズもマイクロフォーサーズ用らしく重さは控えめで、望遠ズームレンズを付けたときなどでも重量のバランスが悪くなるということもなかった。参考までに標準ズームレンズ、広角ズームレンズ、望遠ズームレンズを装着した場合の写真を掲載しておく。
この独特の形状のボディーは20mmのパンケーキレンズが似合うデザインだが、シリーズ全体で見ると従来のLUMIXコンパクトカメラの延長にあることが理解できる。
CMなどからも推測できるように女性ユーザーを意識したデザインのようだが、エスプリブラックなどは男性が持ってもしっくりくる。コンパクトカメラよりサイズは大きいので重そうに思えるが、重量はボディみで約285g、パンケーキレンズを装着した状態で約442gと決して重くない。女性も持ち歩きやすいだろう。
また各種交換レンズもマイクロフォーサーズ用らしく重さは控えめで、望遠ズームレンズを付けたときなどでも重量のバランスが悪くなるということもなかった。参考までに標準ズームレンズ、広角ズームレンズ、望遠ズームレンズを装着した場合の写真を掲載しておく。
前述したように、GF1は軽快なレスポンスで撮影することができ、スナップ撮影や記念撮影をはじめ、オールジャンルで使いやすいカメラだろう。ただ、連写性能は最高3コマ/秒で、スポーツなどの写真を撮るにはテクニックを要する。
単写、連写、オートブラケット、セルフタイマーの切り替えは、「ドライブモードレバー」で行う。いろいろ工夫して撮りたいユーザーは、メニューで選択するより、このような機械的な切り替えの方が使いやすいだろう。
露出や露出補正は「後ダイヤル」で操作する。たとえば絞り優先AEの場合、後ダイヤルで絞り値を調整するが、後ダイヤルをいったん押し込むと絞り値はそのままで、露出補正モードに切り替わり、ダイヤル操作で露出補正ができる。もう一度後ダイヤルを押し込むと、また絞り値の調整モードに戻る。最初は使いにくかったが、慣れれば気にならなくなった。しかし、露出補正を多用する場合は、逐一モードを切り替えるのが億劫になるので、絞り値が固定される傾向が出てくるかもしれない。
動画撮影は、静止画のどのモードにしていても「動画ボタン」を押すだけで動画の撮影ができる。静止画と動画のモードを気にしなくていいので、より気軽に動画撮影ができるだろう。フィルムモードやWB、測光モードなどはQ.MENUボタンを押し、液晶で確認しながら簡単に設定し直せる。
単写、連写、オートブラケット、セルフタイマーの切り替えは、「ドライブモードレバー」で行う。いろいろ工夫して撮りたいユーザーは、メニューで選択するより、このような機械的な切り替えの方が使いやすいだろう。
露出や露出補正は「後ダイヤル」で操作する。たとえば絞り優先AEの場合、後ダイヤルで絞り値を調整するが、後ダイヤルをいったん押し込むと絞り値はそのままで、露出補正モードに切り替わり、ダイヤル操作で露出補正ができる。もう一度後ダイヤルを押し込むと、また絞り値の調整モードに戻る。最初は使いにくかったが、慣れれば気にならなくなった。しかし、露出補正を多用する場合は、逐一モードを切り替えるのが億劫になるので、絞り値が固定される傾向が出てくるかもしれない。
動画撮影は、静止画のどのモードにしていても「動画ボタン」を押すだけで動画の撮影ができる。静止画と動画のモードを気にしなくていいので、より気軽に動画撮影ができるだろう。フィルムモードやWB、測光モードなどはQ.MENUボタンを押し、液晶で確認しながら簡単に設定し直せる。
パンケーキレンズのLUMIX G 20mm/
F1.7 ASPH.の描写は、開放絞りからシャープだ。中央だけでなく周辺部も十分な解像感を見せ、倍率色収差も目立たない。アウトフォーカス部のボケも自然できれいだ。F1.7という明るさを十分に活かせるレンズで、やや広角よりで標準的な焦点距離の40mm(35mm判換算)は、「単焦点」でスナップを楽しみたい人にはおすすめ。また、手ブレ補正機構のないGF1をその明るさでカバーし、低照度のシーンなどで撮影領域を広げてくれるレンズでもある。
標準ズームレンズとしてラインナップされているLUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.は、手ブレ補正機構を搭載。35mm判に換算すると28mm〜90mmとなる。解像感や収差補正も標準的で、約3.2倍のズーム倍率と手ブレ補正のおかげで、便利に使える一本だ。
標準ズームレンズとしてラインナップされているLUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.は、手ブレ補正機構を搭載。35mm判に換算すると28mm〜90mmとなる。解像感や収差補正も標準的で、約3.2倍のズーム倍率と手ブレ補正のおかげで、便利に使える一本だ。
その他、広角ズームレンズのLUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH.や望遠ズームレンズのLUMIX G-VARIO 45-200mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S.も試用した。それらを含めての作例写真は次ページでも確認してほしい。
GF1本体の階調性は前述したように、シャドウからハイライトまで上手に収めているようで、失敗しにくいカメラという印象を強く受ける。その分、他のカメラとの併用で戸惑うこともあったが、GF1の場合は露出の出た目で撮ってもほぼ問題ないだろう。
また参考までに、ISO400以上の高感度に設定して夜景を撮ってみた。フィルムモードはスタンダードでノイズリダクションは0(初期値)。3200の画像も用途によっては十分なクオリティだが、大判プリントなどを考えると解像感とノイズリダクションのバランスでISO800〜1600程度が実用的な感度だろうか。
GF1本体の階調性は前述したように、シャドウからハイライトまで上手に収めているようで、失敗しにくいカメラという印象を強く受ける。その分、他のカメラとの併用で戸惑うこともあったが、GF1の場合は露出の出た目で撮ってもほぼ問題ないだろう。
また参考までに、ISO400以上の高感度に設定して夜景を撮ってみた。フィルムモードはスタンダードでノイズリダクションは0(初期値)。3200の画像も用途によっては十分なクオリティだが、大判プリントなどを考えると解像感とノイズリダクションのバランスでISO800〜1600程度が実用的な感度だろうか。

LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.
夜の街角をF1.7で撮影。絞り開放だが中央部だけでなく周辺部までシャープな像を結ぶ。
絞り優先AE(f1.7・1/50秒)・+1/3EV補正・ISO:100・WB:太陽光・フィルムモード:スタンダード
夜の街角をF1.7で撮影。絞り開放だが中央部だけでなく周辺部までシャープな像を結ぶ。
絞り優先AE(f1.7・1/50秒)・+1/3EV補正・ISO:100・WB:太陽光・フィルムモード:スタンダード

LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
1段ほど絞って撮影。実用レベルにはあるがさらに精細だとなおいい。もちろん絞ればさらにシャープになる。
絞り優先AE(f5.0・1/640秒)・−1/3EV補正・焦点距離:16mm・ISO:100・WB:オート・フィルムモード:スタンダード
1段ほど絞って撮影。実用レベルにはあるがさらに精細だとなおいい。もちろん絞ればさらにシャープになる。
絞り優先AE(f5.0・1/640秒)・−1/3EV補正・焦点距離:16mm・ISO:100・WB:オート・フィルムモード:スタンダード

LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
絞り優先AE(f5.6・1.6秒)・+1/3EV補正・焦点距離:14mm・ISO:400・WB:太陽光・フィルムモード:スタンダード
絞り優先AE(f5.6・1.6秒)・+1/3EV補正・焦点距離:14mm・ISO:400・WB:太陽光・フィルムモード:スタンダード

LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
絞り優先AE(f5.6・0.8秒)・+1/3EV補正・焦点距離:14mm・ISO:800・WB:太陽光・フィルムモード:スタンダード
絞り優先AE(f5.6・0.8秒)・+1/3EV補正・焦点距離:14mm・ISO:800・WB:太陽光・フィルムモード:スタンダード

LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
絞り優先AE(f5.6・0.4秒)・+1/3EV補正・焦点距離:14mm・ISO:1600・WB:太陽光・フィルムモード:スタンダード
絞り優先AE(f5.6・0.4秒)・+1/3EV補正・焦点距離:14mm・ISO:1600・WB:太陽光・フィルムモード:スタンダード

LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
絞り優先AE(f5.6・1/5秒)・+1/3EV補正・焦点距離:14mm・ISO:3200・WB:太陽光・フィルムモード:スタンダード
絞り優先AE(f5.6・1/5秒)・+1/3EV補正・焦点距離:14mm・ISO:3200・WB:太陽光・フィルムモード:スタンダード
写真・文:編集部
Panasonic LUMIX GF1の主な仕様
| 撮像素子 | 4/3型Live MOSセンサー、有効画素数1210万画素 |
| レンズ | 交換式 |
| フォーカス | シングル(AFS)、コンティニュアス(AFC)、マニュアル |
| シャッタースピード | 1/4000〜60秒(バルブ最長4分) |
| 連続撮影 | 最高約3コマ/秒 |
| 露出モード | インテリジェントオート、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出 |
| フィルムモード | カラー撮影時:スタンダード、ダイナミック、ネイチャー、スムーズ、ノスタルジック、バイブラント/モノクロ撮影時:スタンダード、ダイナミック、スムーズ/MYFILM1、MYFILM2、マルチフィルム |
| マイカラーモード | ポップ、レトロ、ピュア、シック、モノクローム、ダイナミックアート、シルエット、カスタム |
| 露出補正 | ±3 EV(1/3EVステップ) |
| ISO感度 | 100〜3200 |
| ホワイトバランス | オート、晴天、曇り、日影、白熱灯、フラッシュ、ホワイトセット1・2、色温度設定、ホワイトバランス微調整、ホワイトバランスブラケット |
| 画質モード | JPEG、JPEG+RAW、RAW |
| 最大記録画素数 | 4000×3000 |
| 動画撮影 | AVCHD Lite、QuickTime MotionJPEG、最大1280×720 |
| 記録媒体 | SDカード、SDHCカード |
| 液晶モニター | 3.0型、約46万ドット |
| 内蔵フラッシュ | あり、ガイドナンバー6相当 |
| 手ぶれ防止機能 | なし |
| 大きさ | 約119mm×71mm×36.3mm |
| 重さ | 約285g |
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