

11月から始まった写真の殿堂も年を跨ぎ、3回目の選考を終えることができました。これまで2回程、この場でお話をさせて頂きましたが、応募の参考になりましたでしょうか? 写真の楽しみ方は、ひとそれぞれ。写真の見方もひとそれぞれです。しかし、コンテストである以上、優劣をつけなくてはならない立場なので、ここで選定基準についてお話したいと思います。
写真は、もともとパーソナルな視点から始まるものです。ですから、日常の中で身の回りにレンズを向けることはとても大切なことです。問題は、個人的な関心事を題材にしつつ、いかにして写真で表現するか…そこが腕の見せ所となるわけです。表現とは、自分の想いを受け手に伝える方法と言い換えることもできます。しかし1枚の写真で表現を完結することは、とても困難なことです。
第1回目の講評では、<自己表現=ひとりよがり>に見えないように注意を促しました。今回は、そこに「説明写真」や「証拠写真」で終わらないように注意してください、と付け加えます。4枚組の場合は、テーマの意味をなぞるような絵柄の組み合わせにならないように特に気をつけてください。写真で想いを伝える方法は、事柄を説明しようとすることと真逆にあります。想いを押し付けてはいけません。説明しようとし始めた途端、あなたの想いは受け手から遠ざかってしまうことでしょう。
マイページに投稿される写真は、つぶやき的な写真でも、写真日記の一コマでもいいと思います。しかし「写真の殿堂」はひとつの“写真道場”です。表現として未消化な、日常の報告を写真で丸投げすることには、ぜひご注意いただきたいと思います。この辺をご理解した上で応募されることをお願いいたします。
例えば、こちらにあげさせていただいた3作品は、選考会で一定水準以上の力があると評価されました。発想も、一枚一枚の写真のクオリティーも十分です。しかし、4枚組の写真のうち、見る側の想像力にブレーキを掛けてしまう写真が入り込んでしまい、結果として入賞を逃がしてしまいました。マイページを拝見しますと、まだまだ良い素材をいっぱいお持ちのようです。組み方を変えれば、俄然面白くなる可能性を秘めています。組み写真は、成功すれば単写真よりもイメージを膨らませることが出来きます。しかし、組んだことで逆効果となる可能性もありますのでご注意願います。

masahiroSさん

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